9月初めの日曜日原爆ドームを見に行くぞー!と特に予定も立てず広島へと飛びだしました。
翌日朝から平和記念公園の原爆資料館へ行き、怒りやら悲しみやらショックやらで半ば放心状態で原爆ドームへむかってとぼとぼ歩いて原爆ドームの写真を撮っていると
「もうちょっと左のほうで原爆ドームをとるといいんじゃ」
いきなりおじいちゃんが話しかけてきました。
「あんたらどこからきたん?」
話しを聞くとおじいちゃんはボランティアでこのあたりをガイドしているのだそう。
「よかったら案内するけど?」すこし恥ずかしそうにおじいちゃんの言葉にあまえて平和記念公園を案内してもらうことにしました。
おじいちゃんは足が悪いらしく、自転車で私たちを案内してくれます。
初めに案内してくれたのが平和の鐘です。鐘の前へ着くなり鐘の中へ入るように言われました。真ん中へ立てと。「鐘を突いたら1秒して出るんよ」 妹が鐘を突いて言われたとおりに外に出てみると中と外では外のほうがめっちゃ大きく聞こえるんです。おーすごいわ~とか言っていたのに、おじいちゃんは妹の突きかたが甘くて納得できなかったのかやりなおしさせられました。(笑) 周りで他の人まってるのに。でも他の人もおじいちゃんを見てまねしてました。でも平和の鐘やのにこんなことして遊んでてよかったのかな^^;
韓国の被爆者の慰霊碑の前ではおじいちゃんの原爆の体験を聞かせてくれました。その慰霊碑は下に黒い小さな石が敷き詰められています。おじいちゃんにはそれが川や川岸に浮かんだ人の頭に見えるのだそうです。死体だらけの間を歩いているときに死体の中からまだ生きていた人に足をつかまれ、そのまま連れて行ってくれと頼まれたのに振り切って逃げてしまったことをおじいちゃんは今でも悔やんでいました。
いろんな話をしながらおじいちゃんが最後に案内してくれたのがアオギリの木です。広島で被爆したもので現存しているのは3つあって、一つが原爆ドーム、もう一つが墓石、そして3つ目がこのアオギリです。アオギリはてっぺんまで裂け目があって原爆の傷が生々しく残ってします。けれど今では葉が青々と茂っていて横には子どものアオギリも生えていました。おじいちゃんはこのアオギリは生命力の象徴やから触りなさいと言って、自らがガードマンの目隠しとなって私たちに柵をまたがせ(ヤバイんとちゃうの?)、アオギリを触らせてくれました。
かなりゴーイングマイウィなおじいちゃんやったけど、通り過ぎるだけだった平和記念公園にこめられた平和への願いをおじいちゃんのおかげで知ることができました。そして何より、炎天下のなか足も不自由なのに一生懸命案内してくれたおじいちゃんの熱意を感じることができて、広島にきてよかったなって心から思いました。
二度とこんな恐ろしいことが繰り返されないように、おじいちゃんの思いをこれからもつなげていこうっておもいます。おじいちゃんありがとね。
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